TNM×CPCP
The Kōrin Kimono Restoration Project

The Kōrin Kimono features a design by Ogata Kōrin.
Now, after 300 years, the garment is in need of restoration.
With your support, we will ensure this valuable cultural property is passed down to future generations.
Thank you for participating in the Kōrin Kimono Restoration Project.

Thank you for helping us restore the Kōrin Kimono!
Thanks to your generous donations, the Kōrin Kimono Restoration Project has reached its 15 million yen target. We would like to extend our heartfelt thanks to everyone who supported our project and to all our corporate sponsors.
Thanks to you, the restoration work has now begun. We will endeavor to keep updated about the process from here on too.


申込を終了しました

Outline

The Kōrin Kimono features a design of autumm grasses and flowers by the renowned Japanese artist Ogata Kōrin.
The Kōrin Kimono Restoration Project is undertaken by Tokyo National Museum and the National Center for the Promotion of Cultural Properties(hereinafter referred to as TNM and CPCP) with support from all your donations. TNM and CPCP aim to provide everyone with opportunities to encounter cultural properties. We also strive to build a society where many people can participate in activities aimed at passing these treasures of humanity down to future generations. This project forms part of this mission to mobilize the strength of individuals, companies and organizations to ensure our precious cultural heritage will be transmitted to the future.

Fund-raising target  15 million yen

*Donations will be used to fund restoration expenses and the running costs of the project.
*If donations exceed our target, the additional funds will be used to cover the cost of restoring other cultural properties in Tokyo National Museum’s collection.

Fund-raising period  January 2020 – June 2022The end of 2021

*The Kōrin Kimono restoration is scheduled to finish in autumn 2022. 

FAQs/Inquiries

Q.What Kōrin Kimono Restoration Project events will be held?

A.Details of various events are listed on our ‘Event Information’ page. We look forward to your participation.

Q.Until when will you be accepting donations?

A.We plan to solicit donations from January 2020 to June 2022.We will continue to receive donations until the end of 2021. Any change of details will be listed on our website.

Q.How will you use the donations?

A.They will be used to cover the project’s restoration costs and operational expenses.
*Thanks to your generosity, we have managed to beat our target of 15 million yen.
Any additional funds will contribute to the cost of restoring other cultural properties in the Tokyo National Museum's collection.

Q.Will the garment be exhibited after the restoration?

A.We plan to exhibit the kimono from 2023 onwards. The finalized details will be posted our website.

Q.How can I donate to the Kōrin Kimono Restoration Project?

A.Please donate here on this website. Donation box is also installed in next to Room 11 of the Japanese Gallery (Honkan) at the Tokyo National Museum .

 

担当研究員の思い

小山 弓弦葉(東京国立博物館 工芸室長)

当館に のこ された記録によれば、重要文化財「 小袖 こそで 白綾地秋草模様 しろあやじあきくさもよう (通称〈 冬木小袖 ふゆきこそで 〉)」は、伝来を示す巻物とともに明治期に東京国立博物館(当時は東京帝室博物館でした)が購入しました。 列品録 れっぴんろく とよばれる古い収蔵品目録によれば、当初は裏地がついておらず表地のみの状態でした。その後、展示ができるように裏地をつけて着物の形に仕立てたのでしょう。
私が初めて〈冬木小袖〉を展示したとき、写真で見るのとはあまりにも異なる いた み具合に 愕然 がくぜん としました。遠目には美しくしっとりとした秋草模様の 描絵小袖 かきえこそで ……ところが、近くで見ると、白い裏地に 並縫 なみぬ いでザクザクと縫いとめられていて、まるで 野良着 のらぎ のようだったからです。この並縫いは、当館が所蔵して以降、きものの形に仕立てられた際になされたものですが、太くて白い糸で広範囲に施され、せっかくの尾形光琳の筆使いが見えません。そればかりか、300年の時を経てすっかり弱っている絹地に、さらに負担をかけています。現状でも展示することは可能ですが、並縫いの糸が表地には強すぎて、このままですと、絹地がますます弱ることは明らかです。
光琳直筆による描絵小袖で完全な形で のこ されているものはこの1領だけです。〈冬木小袖〉を、今後、100年、200年と後世に伝えていくためには、必要な修理を、今、始めなくてはならないのです。

〈冬木小袖〉について

重要文化財  小袖 こそで 白綾地秋草模様 しろあやじあきくさもよう
尾形光琳 おがたこうりん
江戸時代・18世紀前半
丈147.2cm 裄65.1cm

重要文化財「小袖 白綾地秋草模様」は、江戸時代に活躍し琳派の語源としても知られる尾形光琳が白い絹地に秋草を描いたきものです。
本作品は京都出身の光琳が宝永元年(1709)に寄宿した江戸・深川の材木問屋、冬木家の夫人・ダンのために描いたといわれ、そのため〈冬木小袖〉という名称で親しまれています。
当時、墨や淡彩で布地に直接筆で模様や絵を描く染色技法「 描絵 かきえ 」によって、ふたつとないデザインのきものを着用することが裕福な商家の女性たちの間で流行していました。〈冬木小袖〉もこの流行を背景に光琳に依頼されたといわれています。

シンプルな形で描かれた青と白の桔梗の一むら。
手描きならではの味わい、花芯や葉に添えられた金泥にもご注目ください。

菊、萩、芒をバランスよく生き生きと配した背中部分。藍と墨の濃淡による表現に黄・赤のぼかしが彩りを添えます。

〈冬木小袖〉には、菊、萩、 桔梗 ききょう すすき といった秋草が描かれています。 あい の濃淡で、上半身には桔梗の花むらが広がり、腰から下には菊や萩が咲き乱れるように描かれています。〈冬木小袖〉全体の様子を見てみると、ちょうど帯の当たる部分に空間を配していることもわかります。光琳の生家はもともと安土桃山時代から続く雁金屋 かりがねや という呉服商でした。だからこそ、着用したところまでをしっかりとイメージしてイメージして模様を描くことができたのでしょう。

修理について

日本やアジアの文化財は、木や紙、絹など脆弱 ぜいじゃく な材質のものが多く、光や熱、温湿度の変化などにより、少しずつ劣化していきます。博物館では、温度、湿度はもちろん、光の量や空気中の有害な化学物質濃度など文化財の保存環境を整えて、その劣化を最小限に食い止める努力をしています。しかし、経年による傷みが激しい場合は、修理を必要とします。大切な文化財を未来へと受け継ぐためには、定期的な修理を行ない、文化財を良好な状態に保つことが重要です。
東京国立博物館ではこれまでも、予算の一部を修理費用に充てることで、継続して文化財の修理を進めてきました。しかしながらその予算は限られており、多くの文化財が修理の順番を待っている状況です。
〈冬木小袖〉も経年による劣化が進み、汚れや糸の断裂が見られます。また、傷んだ表地を補強するために先の修理で施した並縫いの跡が目立っている状況です。

先の修理による並縫いの縫い目が目立っている様子

襟から肩にかけて生地が傷んでいる様子

本作品の修理は2020年から2年かけて行われる予定です。表地の解体、旧修理の際の縫い目などの除去、補強・補修、裏地の新調といった工程を経て、東京国立博物館に戻ってきます。
寄附金額の目標は1500万円です。〈冬木小袖〉を未来に伝えるプロジェクトに、あなたも参加しませんか?

ご寄附者一覧

〈冬木小袖〉修理プロジェクトへご寄附いただいた皆さまをご紹介します。引き続きあたたかいご支援をお願いします。
※応援メッセージ、皆さまのお名前はご寄附いただいた順に顕彰させていただきます。

ご寄附いただいた皆さまのお名前・メッセージ

こちらでご紹介しています。

企業協賛

(株)やまと
https://www.kimono-yamato.co.jp/

(株)東京美術倶楽部
https://www.toobi.co.jp/

クリプトン・フューチャー・メディア(株)
https://fuyukikosode-miku.selforder.live/

問い合わせ先

国立文化財機構 文化財活用センター 〈冬木小袖〉修理プロジェクト担当

電子メール:support-us-cpcp@nich.go.jp

特定商取引法に基づく表記

販売事業者 独立行政法人国立文化財機構
運営責任者 本部事務局長 柏田 昭生
住所 110-8712 東京都台東区上野公園13-9
電話番号 03-5834-2856
FAX番号 03-5834-2857
URL https://cpcp.nich.go.jp/
お支払い方法、商品代金以外の必要料金 こちらのページをご確認ください。
代金の支払い時期 寄附お申込み時
商品の引渡し時期、返品・交換 寄附のため該当なし
個人情報保護方針について こちらのページをご確認ください。

税制優遇措置と証明書の発行

寄附金の税法上の取り扱い

独立行政法人国立文化財機構は、税法上の優遇措置の対象となる「特定公益増進法人」です。よって、当該寄附金について一般の法人に対する寄附金とは異なる所得税・住民税の優遇措置を受けることができます。〈冬木小袖〉修理プロジェクトへのご寄附はこの税制優遇の対象となっております。

優遇措置を受ける手続きについて

※税制優遇措置の適用をご希望・検討される方は、ご寄附時に「寄附金受入証明書の発行」欄で「希望する」を選択してください。
確定申告期間に、国立文化財機構が発行した「寄付金受入証明書」または「受領書」を添えて税務署に申告してください。
この書類は、税制上の優遇措置を受けるために必要な証明書としての役割を果たすものとなりますので、大切に保管してください。

優遇措置(寄附金控除)の内容について

「特定公益増進法人」へのご寄附には以下の税法上の優遇措置が適応されます。

個人

①所得税(所得控除)
寄附金額(所得金額の40%を上限)から2,000円を引いた額を、当該年の所得金額から控除できます。
⇒寄附金額[所得金額の40%を限度]-2,000円=所得控除額
所得金額から上記控除額及びその他の所得控除額を差し引いた後の金額に、所得に応じた税率を乗じて、所得税額が決定します。

②住民税(税額控除)
寄附をした翌年1月1日時点でお住まいの都道府県・市区町村が、条例で独立行政法人国立文化財機構を寄附金控除の対象法人として指定している場合、個人住民税額の控除を受けることができます。
⇒(寄附金額[所得金額の30%を限度]-2,000円)×控除率
控除率は最大10%となります。詳細な控除率は、下記総務省ホームページをご覧ください。
総務省ホームページ(個人住民税の寄附金税制)

法人

法人が特定公益増進法人等に寄附を行なった場合には、支出した特定公益増進法人等への寄附金額を、一般の寄附金とは別枠で損金に算入することができます。
⇒特別損金算入限度額=「(資本等の金額×0.375%+所得金額の6.25%)×1/2」