九州国立博物館

九州国立博物館は、東京、奈良、京都に次ぐ、4番目の国立博物館として、2005(平成17)年に福岡県の太宰府の地に開館しました。日本文化の形成をアジアとの交流から考え、また「学校より面白く、教科書より分かり易い」を目標に、文化財の収集、保管および保存修復、魅力的な展示公開、着実な調査研究、様々な教育普及などに日々励んでいます。

館長ご挨拶

古より外交の要衝として重要な役割を担った九州の地に、国立博物館を設立しようという機運が明治以降に高まりました。そして、地元太宰府をはじめ、地域の皆様や各方面の方々による熱心な誘致活動が実を結び、百年来の悲願であった九州国立博物館は平成17年(2005)に産声を上げました。
当館はアジアとの交流といった広い視点や、親しみやすさ、地域との連携といったコンセプトを掲げ、これからも大きな成長を遂げていくよう日々努めております。開館以来、多くの皆様からのご支援を受け、少しずつ収蔵品も充実してまいりましたが、展示をより豊かで味わい深いものとするため、さらなる努力が必要です。
皆様からいただいたご寄附は、文化財の保存・修復や教育普及活動をはじめとした様々な事業に有効に活用させていただき、皆様とともに、国民のたからである文化財を次世代に継承する役目を果たしてまいります。
当館は令和7年(2025)に開館20周年を迎えます。九州国立博物館の今後のさらなる発展に向けて、何卒、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

九州国立博物館長  富田 淳