東京国立博物館×文化財活用センター
〈冬木小袖〉修理プロジェクト

尾形光琳おがたこうりんが秋草模様を描いたきもの〈冬木小袖ふゆきこそで〉。300年のときを経た今、修理を必要としています。
あなたのちからで、大切な文化財を未来へ。 ご協力をお願いします。

ご支援による〈冬木小袖〉の修理が完了し、展示期間が決まりました。(2023年4月19 日)
皆様からのあたたかいご支援により修理を進めてまいりました〈冬木小袖〉について、このほど修理が完了し、修理後の初展示が決まりましたのでお知らせいたします。

展示期間:2023年10月3日~12月3日
展示会場:本館10室(総合文化展)

〈冬木小袖〉は既に京都の修理工房より東京国立博物館へと戻っておりますが、温湿度が適切に管理された収蔵庫に保管し、経過観察を行っております。
〈冬木小袖〉に尾形光琳が描いた秋草と同じ季節の公開まで楽しみにお待ちいただければ幸いです。

なお、15万円以上のご寄附の特典としてご案内しておりましたお披露目会については、展示開始前後の時期に開催予定です。詳細が決まり次第、対象の方に個別にご案内させていただきます。

ご支援をありがとうございました。(2022年1月4日)
〈冬木小袖〉修理プロジェクトは、2021年末をもって寄附の受入を終了しました。
多くの方にご支援いただき、目標金額の1,500万円を大きく上回り、1,600万円を超えるご寄附を頂戴いたしました。
関係者一同、心より御礼申し上げます。
〈冬木小袖〉は現在、修理工房での本格修理が慎重に進められています。修理完了は2022年末を予定しており、2023年には東京国立博物館総合文化展で修理後の姿を皆様にお見せする予定です。
展示情報や修理状況などはウェブサイトを通してお知らせしますので、引き続きご注目ください。

目標金額を達成しました!(2021年7月5日)
皆様からのあたたかいご支援により〈冬木小袖〉修理プロジェクトは、目標金額の1,500万円を達成することができました。私たちの思いに賛同し、ご支援くださったお一人お一人に、協賛いただいた企業の皆様に、心より感謝申し上げます。
皆様のご支援により、〈冬木小袖〉の本格修理が始まっています。今後も修理状況をお伝えしていきます。
〈冬木小袖〉修理プロジェクトについて詳しくはこちら

申込を終了しました
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概要

東京国立博物館と文化財活用センターは〈冬木小袖〉を修理するために、皆さまのご寄附を集めるプロジェクトを立ち上げました。
ご寄附は1,000円から承ります(1,000円単位でのお申し込みをお願いいたします)。
美しいきものの魅力を知っていただき、プロジェクトの趣旨に賛同いただけましたら、ぜひご寄附をお願いします。
〈冬木小袖〉修理プロジェクトでは、企業・団体からのご協賛も承っております。特典内容等、詳細は こちらのフォームよりお問い合わせください。

支援総額 16,451,470 円 (目標金額15,000,000円)
*ウェブ・お申込書でのご寄附者数 296名
*企業協賛、東京国立博物館内募金、〈冬木小袖〉モチーフのグッズ寄附等を含む

寄附金の使途
*修理費用ならびに、本プロジェクトの事業運営費として使用いたします。
*寄附金が目標を上回った場合、お寄せいただいた寄附金はすべて東京国立博物館所蔵の文化財の修理費として大切に活用いたします。

寄附金募集期間  2020年1月~2022年6月2021年末
*〈冬木小袖〉修理は2022年末頃に完了予定(新型コロナウイルス感染拡大を受け、完了時期が変更となりました)

よくあるご質問

Q. 〈冬木小袖〉はいつ、どこで見ることができますか?

A. 修理後のお披露目は、2023年以降に東京国立博物館総合文化展での展示を予定しています。
詳細が決まりましたらウェブサイト等にてお知らせします。

Q. 〈冬木小袖〉プロジェクトのイベントに参加するには?

A. イベント情報で、さまざまなイベントの詳細をご紹介しています。皆さまのご参加をお待ちしています。

Q. 寄附はいつまで受け付けていますか?

A. 2020年1月に開始、2022年6月2021年12月末までを予定しています。変更があった場合にはウェブサイト上でお知らせします。

Q. 寄附金は何に使いますか?

A. 〈冬木小袖〉修理費用ならびにプロジェクトの運営費に使用します。
※皆様のご厚意により、目標の1,500万円を上回る支援を頂戴することができました。目標達成以後頂戴した寄附金は、修理を待つ東京国立博物館所蔵の文化財の修理費として大切に活用いたします。

Q. 〈冬木小袖〉修理プロジェクトへの寄附の方法を教えてください。

A. 本ウェブサイトからお申し込みください。
また、東京国立博物館内(本館1階11室脇の階段室)に募金箱と〈冬木小袖〉オリジナル折り紙をお楽しみいただけるコーナーを設けています。
※2021年末をもって寄附受入を終了しました。

〈冬木小袖〉修理プロジェクトへの寄附に関するお問い合わせ

こちらのフォームよりお問い合わせ下さい。
(順次ご対応いたします。夜間、土日祝日など、返信ご連絡に時間がかかることがあります。予めご了承くださいませ。)


 

担当研究員の思い

小山 弓弦葉(東京国立博物館 工芸室長)

当館に のこ された記録によれば、重要文化財「 小袖 こそで 白綾地秋草模様 しろあやじあきくさもよう (通称〈 冬木小袖 ふゆきこそで 〉)」は、伝来を示す巻物とともに明治期に東京国立博物館(当時は東京帝室博物館でした)が購入しました。 列品録 れっぴんろく とよばれる古い収蔵品目録によれば、当初は裏地がついておらず表地のみの状態でした。その後、展示ができるように裏地をつけて着物の形に仕立てたのでしょう。
私が初めて〈冬木小袖〉を展示したとき、写真で見るのとはあまりにも異なる いた み具合に 愕然 がくぜん としました。遠目には美しくしっとりとした秋草模様の 描絵小袖 かきえこそで ……ところが、近くで見ると、白い裏地に 並縫 なみぬ いでザクザクと縫いとめられていて、まるで 野良着 のらぎ のようだったからです。この並縫いは、当館が所蔵して以降、きものの形に仕立てられた際になされたものですが、太くて白い糸で広範囲に施され、せっかくの尾形光琳の筆使いが見えません。そればかりか、300年の時を経てすっかり弱っている絹地に、さらに負担をかけています。現状でも展示することは可能ですが、並縫いの糸が表地には強すぎて、このままですと、絹地がますます弱ることは明らかです。
光琳直筆による描絵小袖で完全な形で のこ されているものはこの1領だけです。〈冬木小袖〉を、今後、100年、200年と後世に伝えていくためには、必要な修理を、今、始めなくてはならないのです。

お礼 ~目標金額達成にあたって~

皆様のあたたかいご支援に、心より御礼を申し上げます。 皆様の東京国立博物館に対する愛情、江戸時代の画家・尾形光琳の画業に対する敬意、そして日本の伝統文化である「きもの」への思い、そういったお志をこのような形でお届けくださいましたことに一同胸を熱くしております。
〈冬木小袖〉は、今年の1月に修理工房へ運ばれました。そしてこの春まで解体が行なわれ、どのような修理をするか、その方針が話し合われました。今後は傷んだ表地の補強のための修理、またその表地をさらに補強するための裏打ちの作業などがこの2年間を通して行なわれることになります。 修理は2022年の末に完了し、2023年の公開を予定しています。
美しい姿になった〈冬木小袖〉をお見せすることができるように、関係者一同頑張ってまいりますので、これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

2021年7月5日

〈冬木小袖〉について

重要文化財  小袖 こそで 白綾地秋草模様 しろあやじあきくさもよう
尾形光琳 おがたこうりん
江戸時代・18世紀前半
丈147.2cm 裄65.1cm

重要文化財「小袖 白綾地秋草模様」は、江戸時代に活躍し琳派の語源としても知られる尾形光琳が白い絹地に秋草を描いたきものです。
本作品は京都出身の光琳が宝永元年(1709)に寄宿した江戸・深川の材木問屋、冬木家の夫人・ダンのために描いたといわれ、そのため〈冬木小袖〉という名称で親しまれています。
当時、墨や淡彩で布地に直接筆で模様や絵を描く染色技法「 描絵 かきえ 」によって、ふたつとないデザインのきものを着用することが裕福な商家の女性たちの間で流行していました。〈冬木小袖〉もこの流行を背景に光琳に依頼されたといわれています。

シンプルな形で描かれた青と白の桔梗の一むら。
手描きならではの味わい、花芯や葉に添えられた金泥にもご注目ください。

菊、萩、芒をバランスよく生き生きと配した背中部分。藍と墨の濃淡による表現に黄・赤のぼかしが彩りを添えます。

〈冬木小袖〉には、菊、萩、 桔梗 ききょう すすき といった秋草が描かれています。 あい の濃淡で、上半身には桔梗の花むらが広がり、腰から下には菊や萩が咲き乱れるように描かれています。〈冬木小袖〉全体の様子を見てみると、ちょうど帯の当たる部分に空間を配していることもわかります。光琳の生家はもともと安土桃山時代から続く雁金屋 かりがねや という呉服商でした。だからこそ、着用したところまでをしっかりとイメージしてイメージして模様を描くことができたのでしょう。

修理について

日本やアジアの文化財は、木や紙、絹など脆弱 ぜいじゃく な材質のものが多く、光や熱、温湿度の変化などにより、少しずつ劣化していきます。博物館では、温度、湿度はもちろん、光の量や空気中の有害な化学物質濃度など文化財の保存環境を整えて、その劣化を最小限に食い止める努力をしています。しかし、経年による傷みが激しい場合は、修理を必要とします。大切な文化財を未来へと受け継ぐためには、定期的な修理を行ない、文化財を良好な状態に保つことが重要です。
東京国立博物館ではこれまでも、予算の一部を修理費用に充てることで、継続して文化財の修理を進めてきました。しかしながらその予算は限られており、多くの文化財が修理の順番を待っている状況です。
〈冬木小袖〉も経年による劣化が進み、汚れや糸の断裂が見られます。また、傷んだ表地を補強するために先の修理で施した並縫いの跡が目立っている状況です。

先の修理による並縫いの縫い目が目立っている様子

襟から肩にかけて生地が傷んでいる様子

本作品の修理は2020年から2年かけて行われる予定です。表地の解体、旧修理の際の縫い目などの除去、補強・補修、裏地の新調といった工程を経て、東京国立博物館に戻ってきます。
寄附金額の目標は1500万円です。〈冬木小袖〉を未来に伝えるプロジェクトに、あなたも参加しませんか?

ご寄附者一覧

文化財活用センター「寄附者のお名前・メッセージ」ページでご紹介しています。
引き続きあたたかいご支援をお願いします。

問い合わせ先

国立文化財機構 文化財活用センター 〈冬木小袖〉修理プロジェクト担当

電子メール:support-us-cpcp@nich.go.jp

特定商取引法に基づく表記

販売事業者 独立行政法人国立文化財機構
運営責任者 本部事務局長 柏田 昭生
住所 110-8712 東京都台東区上野公園13-9
電話番号 03-5834-2856
FAX番号 03-5834-2857
URL https://cpcp.nich.go.jp/
お支払い方法、商品代金以外の必要料金 こちらのページをご確認ください。
代金の支払い時期 寄附お申込み時
商品の引渡し時期、返品・交換 寄附のため該当なし
個人情報保護方針について こちらのページをご確認ください。

税制優遇措置と証明書の発行

寄附金の税法上の取り扱い

独立行政法人国立文化財機構は、税法上の優遇措置の対象となる「特定公益増進法人」です。よって、当該寄附金について一般の法人に対する寄附金とは異なる所得税・住民税の優遇措置を受けることができます。〈冬木小袖〉修理プロジェクトへのご寄附はこの税制優遇の対象となっております。

優遇措置を受ける手続きについて

※税制優遇措置の適用をご希望・検討される方は、ご寄附時に「寄附金受入証明書の発行」欄で「希望する」を選択してください。
確定申告期間に、国立文化財機構が発行した「寄付金受入証明書」または「受領書」を添えて税務署に申告してください。
この書類は、税制上の優遇措置を受けるために必要な証明書としての役割を果たすものとなりますので、大切に保管してください。

優遇措置(寄附金控除)の内容について

「特定公益増進法人」へのご寄附には以下の税法上の優遇措置が適応されます。

個人

①所得税(所得控除)
寄附金額(所得金額の40%を上限)から2,000円を引いた額を、当該年の所得金額から控除できます。
⇒寄附金額[所得金額の40%を限度]-2,000円=所得控除額
所得金額から上記控除額及びその他の所得控除額を差し引いた後の金額に、所得に応じた税率を乗じて、所得税額が決定します。

②住民税(税額控除)
寄附をした翌年1月1日時点でお住まいの都道府県・市区町村が、条例で独立行政法人国立文化財機構を寄附金控除の対象法人として指定している場合、個人住民税額の控除を受けることができます。
⇒(寄附金額[所得金額の30%を限度]-2,000円)×控除率
控除率は最大10%となります。詳細な控除率は、下記総務省ホームページをご覧ください。
総務省ホームページ(個人住民税の寄附金税制)

法人

法人が特定公益増進法人等に寄附を行なった場合には、支出した特定公益増進法人等への寄附金額を、一般の寄附金とは別枠で損金に算入することができます。
⇒特別損金算入限度額=「(資本等の金額×0.375%+所得金額の6.25%)×1/2」

お申込み方法

ご寄附の受入期間は終了しました。(2022年1月4日)

クレジットカード決済

ウェブサイトからクレジットカード決済でのお申込みを承っております。

  1. 各事業のページで寄附する金額を入力または選択し、「カートに入れる」をクリックしてください。
    ※複数の寄附をカートに入れることができます。
    ※*は入力が必要な項目です。
  2. 右上のカートボタンより「カートを見る」を選択し、カートの内容を確認の上、「申込み手続き」へお進みください。
  3. 「申込み手続き」のお客様の情報を入力してください。
    ※必ず利用規約を確認してください。
    ※*は入力が必要な項目です。
  4. 入力内容を確認し、お申込みを確定してください。

《 ご利用いただけるクレジットカード 》

《 クレジットカードご利用上の注意 》

  • クレジットカード契約者ご本人以外の利用はできません。
  • お支払い回数は1回払いのみとなります。
  • 決済後のご変更・ご返金は、原則として致しかねます。
  • 決済代金は、ご契約のカード会社の指定振替日に所定の口座から引き落としされます。詳細は、カード会社より発行される利用明細をご確認ください。
  • 決済時、エラーが発生した場合はカード会社までお問い合わせください。

銀行振込

ゆうちょ銀行口座にて寄附金を承っております。
① 「寄附申込書」をダウンロード、必要事項をご記入の上、郵送、ファックス、メールのいずれかにてお送りください。

寄附申込書 寄附申込書

寄附申込書 送付先
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
独立行政法人 国立文化財機構  文化財活用センター 〈冬木小袖〉修理プロジェクト担当
Email:
FAX: 03-5834-2857

②お申し込み内容を確認の後、払込取扱書を郵送します。
お近くの郵便局・ゆうちょ銀行の窓口またはATMにて寄附金をご入金ください。
※払込取扱書送付から7日以内のお手続きをお願いします。
※払込手数料は当法人が負担いたします。

《振込時の注意》
①窓口でのお支払いの際、ご本人確認が必要な場合がございます。
②ATMでのご入金の際、振込限度額がありますのであらかじめご確認ください。
③上記以外の方法で銀行振込を行う場合、振込手数料はお申し込み者のご負担となります。ご注意ください。